Project Description

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スマホケース商品概要

人の思い出のエピソードを基にデザインされたiPhoneケース「MIRROR」。実際にあった思い出のシーンや想いをネット上で募集し、ビジュアルに落とし込みました。一つ一つのストーリーにある、一つ一つのデザイン。「MIRROR」が伝えるものはデザインの裏側にある、人の想い。それは誰かの気持ちを映す、不思議な鏡のよう。

ストーリー・デザイン概要

「冬」をテーマにしたストーリー。
写真好きで人見知りな青年「私」が偶然路上で出会った、愛嬌のある老人とのちょっとした交流。自分と対照的なキャラクターの人物と会って戸惑う主人公。だが、それが彼の中でちょっとした変化をもたらす。

オンラインショップで購入

¥2,980(税込)

(iPhone 6plusのみ¥3,480)

Story

陽気なグレー

私が撮った一枚の写真には、満面の笑みを浮かべる老人が映っている。その老人が何者なのか、それどころか名前すら知らない。「お兄さん、なに撮ってんの?」と路上で話しかけてきた彼を、PCのモニター越しに眺めながら、この写真のタイトルを考えている。

私が写真好きになったのは、父の影響だ。団体行動が苦手で一人遊びが多い私には、写真は性に合っていた。人物や自然、鉄道などを撮る事にはまったく興味がなく、私が決まって撮るものは路上にあるマンホールや消火栓、看板などなんてこと無いものばかりだ。そんなものでもファインダーを通して見ると、自分だけが見つけたストーリーに気づけたような感覚になる。ファインダーを覗いた時のあの、空間を切り取ったような感覚が好きだ。

老人に話しかけられたのもそんな時だった。私はその時、ファインダー越しに雨が降り始めた冬の細い路地を眺めていた。降り始めの雨の、あの匂いを切り取ろうとしていた。彼は明るい調子で「写真好きなのか?」とか早口でいろいろと聞いてくる。私は当り障りない答えを返した。やりとりが続いた後「俺を撮ってくれよ」という事になった。私は観光客などから写真を頼まれるのも苦手で、人物を撮った事がほとんど無いので困惑したが、断る事もできないのでしかたなくシャッターを切った。カメラの画面でその写真を見せたら、彼は自分で男前だと大きく笑いながら言った。

それから数日経った後、撮りためた写真をコミュニティサイトにアップしようとサムネイルの一覧を眺めていた時に、この写真が目に留まった。どんよりとした背景をバックに満面の笑みを浮かべる見知らぬ老人。その一枚には降り始めの雨の匂いと、底抜けに明るい老人の笑顔が切り取られていた。

ひねりがないかな、と思いつつも付けたタイトルは「陽気なグレー」。
陽気なグレーは私のアルバムの中で、一番最初に人物が写った写真となった。

Author by anonymous

Spec

    iPhone5/5c/5s/SE/6/6s/6plus/6s plus (iPhone 6plusのみ価格は¥3,480)
    Xperia Z5(SO-01H/SOV32/501SO)
    Xperia Z5 Compact(SO-02H)
    Xperia Z5 Premium(SO-03H)
    Xperia Z4(SO-03G)
    Xperia A4(SO-04G)
    Xperia Z3 Compact(SO-02G)
    Xperia Z3(SO-01G・SOL26・401SO)
    Xperia Z2(SO-03F)
    Xperia A2(SO-04F)
    Xperia A(SO-04E)
    Xperia Z1f(SO-02F)
    Xperia Z1(SO-01F/SOL23)
    素材:ポリカーボネート
受注生産品につき、決済完了後10〜14日以内に発送いたします。スマホカバーはお届け日の指定はできません。
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